認知症チームケア推進加算、150と120を分けるのは研修です
公開 2026-10-16|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- 認知症チームケア推進加算は(Ⅰ)150単位・(Ⅱ)120単位で、どちらも1月につきです
- 差は配置する人の研修。(Ⅰ)は認知症介護指導者養成研修、(Ⅱ)は認知症介護実践リーダー研修で、どちらも認知症チームケア推進研修も修了した人が要ります
- どちらも、入所者の総数のうち対象者(日常生活自立度ランクⅡ・Ⅲ・Ⅳ・M)の割合が2分の1以上であることが前提になります
- 認知症専門ケア加算を算定している場合、この加算は算定しないこととされています
認知症チームケア推進加算は、(Ⅰ)が150単位、(Ⅱ)が120単位です。 1月につきの加算としては、老健の中でもかなり大きいほうでしょう。
(Ⅰ)と(Ⅱ)の差は30単位。何が違うのかと思って要件を並べたら、 ★変わっていたのは一か所だけでした。
広告
150単位と120単位、差は研修の種類です
加算(Ⅰ)が求めるのは、予防等に資する認知症介護の指導に係る専門的な研修を修了している者です。
加算(Ⅱ)は、予防等に資する認知症介護に係る専門的な研修を修了している者。 ★「指導に係る」の6文字が付くかどうかでした。
通知では、研修の名前まで決まっています。 (Ⅰ)は認知症介護指導者養成研修、(Ⅱ)は認知症介護実践リーダー研修です。 ★どちらも、それに加えて認知症チームケア推進研修を修了していることが要ります。
なお(Ⅰ)には、認知症介護に係る専門的な研修とケアプログラムを含んだ研修という道もあります。 どちらの区分でも、配置するのは1名以上。複数人の介護職員でチームを組むところは同じです。
30単位の差は、研修に行ったかどうかで動きます
(Ⅰ)(Ⅱ)に共通する3つがあります
研修の話にたどり着く前に、割合の条件があります。 入所者の総数のうち、対象者の占める割合が2分の1以上であること。
★対象者とは、周囲の者による日常生活に対する注意を必要とする認知症の方です。 通知では、日常生活自立度のランクⅡ、Ⅲ、Ⅳ又はMに該当する入所者とされています。 入所者の半分がそこに当てはまる施設でないと、この加算は始まりません。
- 対象者に対し、個別に行動・心理症状の評価を計画的に行い、評価に基づく値を測定すること
- カンファレンスの開催(対象者1人につき月1回以上)、計画の作成、行動・心理症状の有無及び程度についての定期的な評価
- ケアの振り返り、計画の見直し等を行い、評価やケア方針を専用のワークシートと介護記録等に記録すること
狙いは要件の頭に書かれています。認知症の行動・心理症状の予防、 そして出現時の早期対応に資するチームケアを行うこと。 ★起きてから対応するのではなく、起きにくくする側に置かれた加算でした。
認知症専門ケア加算とは、いずれか一方です
おわりに
150単位と120単位。差を作っていたのは、研修に「指導に係る」が付くかどうかでした。 建物や人数の話ではないぶん、施設の中で動かせる要件だと思います。
★ただし、その手前に対象者2分の1以上という関門があります。 研修を受けた人がいても、割合が届かなければ算定にはなりません。
認知症の加算がどう分かれているかは認知症の加算4つの記事にまとめました。場所で決まるもの、人で決まるものがありました。
広告
ANQUETE
自主トレ素材庫をもっと使いやすくするために
どんな職種・領域の方に使っていただいているのかを知りたくて、簡単なアンケートを実施しています。
匿名で、回答は約1分です。
関連する報酬チェック
単位数・算定要件・根拠資料はこちらで確認できます
この記事は、厚生労働省の告示・通知・疑義解釈をもとに、リハビリ専門職の自己点検用に整理したものです。個別ケースの算定可否を判断するものではありません。実際の請求にあたっては原本を確認し、判断に迷う場合は保険者・地方厚生局への確認を優先してください。また、掲載内容は医療行為の代替となるものではありません。