立ち上がりと歩行の自主トレ、どの段で止まっているか
公開 2026-08-16|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- 歩く前に「起き上がる・座って保つ・立ち上がる・歩く」の4段があります
- 立ち上がりはベッド端からと車椅子からで紙が変わります
- 平行棒内やトレッドミルは設備のある場所の練習。自宅用とは分けます
「歩けるようになりたい」と言われたとき、歩行練習の紙を渡したくなります。 でも歩けない理由が歩行そのものにあるとは限りません。
起き上がりで力を使い切っていると、歩く練習まで届かない。 だから先に、どの段で止まっているかを見ます。
歩く前に、段が4つあります
4つの段のうち、どこで止まっているか。 そこが決まれば、渡す紙は自然に決まります。
- 起き上がる:寝返りの手順、側臥位から端座位への起き上がり
- 座って保つ:ベッド端座位、座位足踏み。ここが不安定だと次に進めません
- 立ち上がる:ベッド端座位から、車椅子から、イスからの立ち座り。出発する場所で紙が変わります
- 歩く:平行棒内、歩行器、杖。支持の量で段がもうひとつあります
立ち上がりは「どこから」で紙が変わります
歩行は、支持の量でもう1段あります
歩くところまで来ても、いきなり杖歩行にはなりません。 平行棒内、固定型歩行器、杖と、支持の量が段になっています。
自宅で1人でやってもらうなら、この段のどこまでを渡すかは慎重に決めます。 練習の場面と、日常の移動の場面を混ぜないほうが安全です。
自宅用と練習用は分けます
座位足踏みは、どの段でも使えます
ひとつだけ、段をまたいで使えるものがあります。座位足踏みです。 座って保つ段の練習にもなりますし、立ち上がりや歩行の準備としても置けます。
自宅の自主トレで最初に渡すものとしても扱いやすいと思っています。 イスさえあればできて、転ぶ心配も少ないからです。
イラストは歩行のカテゴリと起き上がり・寝返りのカテゴリにあります。
おわりに
歩行の相談を受けたとき、いきなり歩行の紙に手が伸びます。 でも一段手前を見ると、そこが本当の課題だったということがよくありました。
起き上がる、座って保つ、立ち上がる、歩く。 この4段を頭に置いておくと、渡す紙の精度が変わります。
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この記事は、施設内の勉強会・研修づくりの進め方について、作業療法士としての経験をもとに整理したものです。法定研修の要件を満たすことを保証するものではありません。実施が必要な研修の種類・回数・内容は、指定基準や自治体の通知を確認してください。また、掲載内容は医療行為の代替となるものではありません。







