老健で何をするにも、医師が出てくる理由
公開 2026-08-20|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- リハビリ・食事・自立支援の3場面すべてに、医師が要件として書き込まれています
- 関わり方は「指示」と「参加」の2種類。自立支援は計画をつくる場にいることが要件です
- 医師の名前があることと、医師が全部やることは別。指示は医師、実施は各職種です
老健で働き始めると、確認の多さに驚くと思います。 リハビリを始めるにも、食事の形を変えるにも、先生の名前が出てきます。
手続きが厳しい施設だから、ではありません。 ★要件のあちこちに、医師が書き込まれています。
3つの場面すべてに、医師が出てきます
まずリハビリです。 老健の基本報酬の上位区分には、医師からリハ職への具体的指示が要件として入っています。
次に食事です。 経口維持加算は医師または歯科医師の指示に基づいて、多職種が共同して観察と会議を行います。 経管から経口へ進める計画も、医師の指示に基づいて作ります。
3つ目が自立支援です。 自立支援促進加算では、医師が入所時に医学的評価を行い、 少なくとも3月に1回それを見直します。
「指示」と「参加」は違います
並べてみると、医師の関わり方が2種類あることに気づきます。 言葉が使い分けられています。
- 指示:リハビリや食事。医師が出した指示を受けて、他の職種が動きます
- 参加:自立支援。医師が支援計画の策定等に参加していることが要件です
★参加のほうは、指示を出して終わりにできません。 計画をつくる場に医師がいることが求められています。
3月に1回という間隔も決まっています
だからといって、全部を医師がやるわけでもありません
ここは誤解されやすいところです。 医師の名前が要件にあることと、医師が全部やることは別です。
たとえばリハビリ計画の説明は、計画の作成に関与したPT・OT・STでもできます。 詳しくはリハ計画の説明の手順にまとめました。
経口維持加算でも、栄養管理を行うのは医師または歯科医師の指示を受けた管理栄養士等です。 ★指示は医師、実施は各職種。この分担が要件の書き方に現れています。
おわりに
確認が多いのは、慎重すぎるからではありませんでした。 医師の指示や参加が、要件そのものに書き込まれているからです。
そう分かると、先生に相談へ行く意味も変わってきます。 段取りではなく、成立の条件だからです。
実際の請求では、原本と保険者への確認を優先してください。 個別のケースで算定できるかどうかは、この記事では判断できません。
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この記事は、厚生労働省の告示・通知・疑義解釈をもとに、リハビリ専門職の自己点検用に整理したものです。個別ケースの算定可否を判断するものではありません。実際の請求にあたっては原本を確認し、判断に迷う場合は保険者・地方厚生局への確認を優先してください。また、掲載内容は医療行為の代替となるものではありません。