片麻痺の自主トレ、場面から選ぶと決まります
公開 2026-08-16|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- 麻痺側をどうするかより先に、1日のどの場面かで選びます
- 場面から選ぶと「いつやるか」も同時に決まります
- ポジショニングや更衣の順番は練習ではなく手順です。回数の欄は作らないほうが自然です
片麻痺の方に渡す自主トレは、選ぶのが難しいところです。 麻痺側をどう扱うかという話が先に来てしまって、決まらなくなります。
僕は場面から選ぶようにしています。 1日のどこで困っているか。そこから逆に引くと、渡すものが絞れます。
場面から引くと、渡すものが決まります
場面から選ぶ利点は、いつやるかが同時に決まることです。 更衣の練習なら朝の着替えのときになりますし、寝返りなら起きるときになります。
自主トレが続かない理由の多くは「いつやるか」が決まっていないことでした。 場面で選ぶと、そこが最初から埋まります。
- 寝ているとき:麻痺側上肢のポジショニング。動かす練習ではなく、置き方の共有です
- 起きるとき:寝返りの手順、側臥位から端座位への起き上がり。手順そのものを絵で残せます
- 身じたく:麻痺側から袖を通す更衣。順番が決まっている動作なので、絵と相性がいいです
「練習」ではなく「手順」を渡す場面があります
ポジショニングや更衣の順番は、回数をこなす種目ではありません。 毎回そのやり方でやる、という共有です。
この違いは家族に渡すときにはっきり出ます。 練習の紙だと「やらせなきゃ」になりますが、手順の紙なら日々の介助の中に入るものです。
回数を書かない紙があってよいです
安全のところは、書き足しておきます
片麻痺の方の自主トレは、状態によって向き不向きがはっきり分かれます。 同じ「寝返り」でも、してよい方向や介助の量は人によって別です。
イラストは説明の道具で、判断の代わりにはなりません
イラストは脳卒中・片麻痺のカテゴリにまとめてあります。この記事で出てきたものは下に並べました。
おわりに
片麻痺の自主トレは、種目を探すより場面を決めるほうが先だと思っています。 場面が決まれば、渡すものも、いつやるかも、家族に伝える内容も一度に決まります。
そのうえで、練習の紙と手順の紙を分ける。 この2つだけで、だいぶ渡しやすくなりました。
この記事に出てくるイラスト
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この記事は、施設内の勉強会・研修づくりの進め方について、作業療法士としての経験をもとに整理したものです。法定研修の要件を満たすことを保証するものではありません。実施が必要な研修の種類・回数・内容は、指定基準や自治体の通知を確認してください。また、掲載内容は医療行為の代替となるものではありません。





