老健の排せつ支援加算、10・15・20を分けているのは結果です
公開 2026-08-31|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- 10単位・15単位・20単位はいずれも1月につきで、算定できるのはどれか1つだけです
- 加算(Ⅰ)は評価・計画・3月ごとの見直しで、(Ⅱ)(Ⅲ)すべての土台になります
- (Ⅱ)は3つの結果のうち「いずれか」、(Ⅲ)は2つが「かつ」で必要です
- 改善の条件は、一方が改善しつつ「どちらも悪化していない」ことまで求められます
排せつ支援加算は、月10単位から20単位です。 正直、金額だけ見ると気合いの入らない数字だと思います。
でも中身を読むと、書き方がほかの加算と違いました。 ★区分を分けているのが、やったことではなく結果なのです。
10・15・20を分けているのは結果です
いちばん下の加算(Ⅰ)が10単位です。ここは取り組みそのものを見ています。 医師、または医師と連携した看護師が、入所時とその後3月に1回評価する。
評価で「介護を要していて、対応すれば軽減が見込める」となった方について、 多職種が共同で原因を分析し、支援計画を作って続ける。
★そして少なくとも3月に1回、計画を見直します。 LIFEへの提出と活用も、この(Ⅰ)の条件に入っていました。
- 加算(Ⅰ)=10単位:評価・計画・見直しを続けている
- 加算(Ⅱ)=15単位:(Ⅰ)に加えて、結果が3つのうち「いずれか」
- 加算(Ⅲ)=20単位:(Ⅰ)に加えて、結果が2つとも「かつ」
単位は1日ではなく1月です
(Ⅱ)と(Ⅲ)の分かれ目は「いずれか」と「かつ」
加算(Ⅱ)は、3つの結果のうち「いずれか」を満たせば届きます。 排尿か排便の改善、おむつを使わなくなったこと、尿道カテーテルの抜去です。
★このうち改善の条件だけ、少し読み方が要ります。 排尿か排便の一方が改善していて、しかもどちらも悪化していないこと。
片方が良くなっても、もう片方が悪くなっていたら届きません。 ★改善と悪化がセットで見られているわけです。
加算(Ⅲ)は20単位ですが、条件が「かつ」に変わります。 改善の条件と、おむつを使わなくなったこと。この2つがそろって必要です。
(Ⅲ)にはカテーテルの道がありません
おわりに
月10単位から20単位。差は10単位しかありません。 それでも区分が3つに割ってあるのは、結果を見ているからでした。
★おむつが外れたかどうかが、そのまま区分に効いてきます。 僕たちが日々やっているトイレ動作の練習は、ここに直接つながっていました。
なお、回復期リハ病棟には医療保険側の似た仕組みがあります。 そちらは回復期の排尿自立支援の記事にまとめました。加算名も保険も別ものです。
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この記事は、厚生労働省の告示・通知・疑義解釈をもとに、リハビリ専門職の自己点検用に整理したものです。個別ケースの算定可否を判断するものではありません。実際の請求にあたっては原本を確認し、判断に迷う場合は保険者・地方厚生局への確認を優先してください。また、掲載内容は医療行為の代替となるものではありません。