老健の外泊時費用、1月6日まで・初日と最終日は数えません
公開 2026-08-31|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- 外泊時費用は1日362単位で、基本報酬に代えて算定します(加算ではありません)
- 老健の基本報酬は17区分・703〜1,287単位なので、外泊の日は大きく下がります
- 外泊の初日と最終日は算定しないため、3泊4日なら算定できるのは真ん中の2日です
- 1月に6日が限度で、数えるのは初日と最終日を除いたあとの日数です
「お盆に3泊で家に帰りたい」と相談があったとき。 現場としては送り出したいのですが、事務方の顔が少し曇ります。
外泊すると施設の収入が下がるからです。 ★しかもこれは、加算が付かないという話ではありませんでした。
上乗せではなく、置き換えです
外泊時費用は1日362単位です。 ★大事なのは、これが「所定単位数に代えて」算定されるという点でした。
つまり基本報酬に足すのではなく、基本報酬の代わりになります。 加算ではないので、外泊した日は362単位だけになるということです。
老健の基本報酬は17区分あって、703単位から1,287単位まで幅があります。 ★いちばん低い区分と比べても、362単位はさらに低い。
事務方の顔が曇る理由はここでした
初日と最終日は算定しません
告示にはもうひとつ、短い一文があります。 外泊の初日及び最終日は算定しないこと。
★ここで数え方を間違えやすいので、順に見ていきます。 3泊の外泊は、日付でいうと4日にまたがります。
- 1日目=出かける日。これが初日なので算定しません
- 2日目と3日目=まるまる外泊している日。ここが算定できます
- 4日目=帰ってくる日。これが最終日なので算定しません
つまり3泊4日で算定できるのは、真ん中の2日だけ。 ★「3泊だから3日」ではありませんでした。
初日と最終日に何を算定するかは、書かれていません
1月に6日という上限があります
外泊時費用は、1月に6日を限度として算定します。 ★数えるのは、初日と最終日を除いたあとの日数です。
3泊4日を1回すれば2日ぶん。月に3回できれば6日で上限に届きます。 長い外泊を1回するより、短いものを重ねるほうが日数は減りにくい形です。
★とはいえ、これは請求の話であって、外泊の可否を決める数字ではありません。 帰る練習をどう組むかは、また別の判断になります。
おわりに
外泊時費用は、覚えることが3つしかありませんでした。 362単位・置き換え・初日と最終日は数えない。
★このうち現場がいちばん外しやすいのは、3つ目の数え方でしょう。 泊数ではなく、またがった日数から2日を引くと覚えると間違えません。
外泊のほかにも、老健には日ごとに動くお金があります。 室料相当額控除と療養食加算については老健で日ごとに動くお金の記事に3つ並べました。
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この記事は、厚生労働省の告示・通知・疑義解釈をもとに、リハビリ専門職の自己点検用に整理したものです。個別ケースの算定可否を判断するものではありません。実際の請求にあたっては原本を確認し、判断に迷う場合は保険者・地方厚生局への確認を優先してください。また、掲載内容は医療行為の代替となるものではありません。