【2026年8月】リハ関連の報酬改定・疑義解釈ウォッチ
公開 2026-08-12|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- 今月確認したのは、介護報酬Q&A vol.18と診療報酬の疑義解釈その10・その11、7月30日の官報訂正です
- 変更があったのは4項目。老健の初期加算、訪問リハの診療未実施減算、地域包括ケア病棟のリハ・栄養・口腔連携加算、急性期一般病棟のA100注10・注11です
- 変更がなかった分野と、差し替えた出典リンクも記録しています。次回の点検は9月上旬です
報酬チェックに載せている148項目は、毎月ひととおり点検しています。 厚生労働省のポータルを見て、前回の確認以降に出た資料を掲載内容と突き合わせる作業です。
8月分が終わったので、変わったところと変わらなかったところを残しておきます。 「見ていないのか、見て変わらなかったのか」は、あとから自分でも区別がつかなくなるからです。
今月確認した資料
見たのは、次の3つのポータルです。前回の確認は、7月の上旬から中旬にかけて行っています。
| 確認したポータル | 7月中旬以降に出た新しい資料 | 掲載項目への該当 |
|---|---|---|
| 令和6年度介護報酬改定 | Q&A vol.18(令和8年7月14日) | あり(訪問リハ・老健の2問) |
| 令和8年度介護報酬改定(期中改定) | 新規なし | — |
| 令和8年度診療報酬改定 | 疑義解釈その10(7月17日)/その11(7月30日)/官報訂正(7月30日) | あり(その10・官報訂正) |
疑義解釈その11は、初診料やベースアップ評価料、精神科系が中心の内容です。 掲載しているリハビリ関連の項目には、該当がありませんでした。
変更があった4項目
今月、内容を書き足したのは4項目です。 それぞれ、現場でどこに効くかを1行ずつ添えておきます。
1. 老健・入所リハ/初期加算
急性期の一般病棟から入所する方の判定に関わる内容です。 令和8年度改定で新設された急性期病院一般入院基本料の病棟も「急性期医療を担う医療機関の一般病棟」に含まれることが示されました。 これを知らないままだと、本来は対象になる方を対象外と判定してしまう可能性があります。
根拠は介護報酬 Q&A vol.18 問2 です。詳しくは初期加算のページに反映しています。
2. 訪問リハ/診療未実施減算(注14)
根拠にしていた Q&A(vol.15 問1)が、vol.18 問1 で一部修正されました。出典を差し替えています。 あわせて、令和8年度に該当する研修プログラム名も追記しました。
内容の方向が変わったわけではありませんが、古い Q&A を根拠に説明していると出典が食い違います。診療未実施減算のページで最新の出典を確認できます。
3. 地域包括ケア病棟/リハビリテーション・栄養・口腔連携加算
施設基準を追記しました。管理栄養士・医師の要件と、プロセスとアウトカムの3要件です。 実務でいちばん効くのは褥瘡の割合の見方で、毎月判定するのではなく、届出月・報告月の前月初日を調査日として判定します。
8月はその報告月にあたるので、時期としても近い話です。リハ・栄養・口腔連携加算のページに反映しています。出典は疑義解釈その10 問1 です。
4. 急性期一般病棟/A100 の注10・注11
7月30日の官報訂正で、経過措置が1つ増えていました。 令和8年3月31日時点で総合入院体制加算または急性期充実体制加算を届け出ていた場合の取り扱いです。
算定可能な加算のルールページに、注10のイが急性期総合体制加算であることとあわせて追記しました。
点数表のPDFだけを見ると読み違えます
変更がなかった分野と、直したリンク
通所リハ、訪問看護からのリハ、通所介護の3分野は、今月の新しい資料に該当がありませんでした。 回復期リハ病棟も、内容そのものの変更はありません。
ただ、内容とは別に、根拠資料のリンク切れが1本見つかりました。 医科の実施上の留意事項通知のPDFが、訂正版の公開にともなって旧URLごと消えていたためです。 参照していた10か所を、新しいPDFに差し替えました。
- 回復期リハ病棟:8か所(出典URLのみ差し替え。内容の変更なし)
- 地域包括ケア病棟・訪問リハ:各1か所
一次資料に飛べることがこのツールの前提なので、リンク切れは中身の誤りと同じくらい効きます。 来月からは、毎月の点検にリンクが生きているかの確認も入れることにしました。
官報訂正の本数は増えていきます
次回の確認と、確認日の見方
次は9月上旬に、同じ3つのポータルを点検します。 介護のQ&Aは不定期、医科の疑義解釈は月に1〜2本のペースで出ています。
変更があった項目は、ページ上部の確認日を更新しています。 この日付が新しければ、その内容はその時点の資料で見直したものです。報酬チェックの各ページから確認できます。
毎月の点検は地味な作業ですが、加算の話でいちばん怖いのは「気づかないうちに前提が変わっていること」だと思っています。 この記事は月に1本、点検が終わったタイミングで積み上げていきます。
この記事は、厚生労働省の告示・通知・疑義解釈をもとに、リハビリ専門職の自己点検用に整理したものです。 個別ケースの算定可否を判断するものではありません。 実際の請求にあたっては原本を確認し、判断に迷う場合は保険者・地方厚生局への確認を優先してください。 また、掲載内容は医療行為の代替となるものではありません。