栄養・口腔の情報連携の加算は、渡す相手が決まっています
公開 2026-08-15|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- 情報連携の加算は「評価する → 同意を得る → 決まった相手へ渡す」の3段です
- 渡す相手が加算ごとに決まっています。退所時栄養情報連携は退所の行き先で変わります
- 回数の単位が違います。1月に1回、入院中1回、1人につき1回まであります
- 再入所時栄養連携加算だけは渡す加算ではなく、病院の管理栄養士と一緒に計画を作ります
栄養や口腔の情報を次の場所へ渡す加算は、介護にも医科にも散らばっています。 名前もばらばらなので、別々の制度に見えます。
でも要件を並べると、やっていることはほぼ同じでした。 違うのは、誰に渡すかと、何回まで数えられるかのほうです。
評価する、同意を得る、決まった相手へ渡す
口腔連携強化加算なら、事業所の従業者が口腔の健康状態の評価を行います。 そのうえで利用者の同意を得て、歯科医療機関と介護支援専門員へ評価結果の情報提供を行う。 この3段です。
退所時栄養情報連携加算も同じ形をしています。 対象は特別食を必要とする入所者か、低栄養状態にあると医師が判断した入所者。 情報提供は入所者の同意を得て、管理栄養士が行うことになっています。
評価する人と、渡す人が指定されていることがあります
渡す相手と、数える単位が違います
いちばん気をつけたいのが、退所時栄養情報連携加算です。 渡す相手が退所の行き先で変わります。
- 居宅へ退所:主治の医師の属する病院・診療所と、介護支援専門員へ
- 病院・診療所・他の介護保険施設へ:その医療機関等へ
回数の数え方もそろっていません。口腔連携強化加算と退所時栄養情報連携加算は1月に1回。 栄養情報連携料は入院中1回。そして再入所時栄養連携加算は、入所者1人につき1回です。
併算定できない組み合わせがあります
自分の事業所の中で口腔と栄養を確認するほうの加算は口腔・栄養スクリーニング加算の記事にまとめています。あちらは「確認して担当ケアマネへ伝える」、こちらは「外へ渡す」です。
1つだけ、性格が違うものがあります
再入所時栄養連携加算だけは、情報を渡す加算ではありませんでした。 老健を退所して病院に入院し、退院してまた同じ老健へ戻ってくる。その往復が前提になります。
そして戻ってきたときにやることは、老健の管理栄養士が病院の管理栄養士と連携して栄養ケア計画を策定すること。渡すのではなく、一緒に作る形です。単位数が200単位と高めなのも、そこだと思います。
地域包括ケア病棟のものは、連携というより体制の加算です
各加算の単位数と要件の原文、根拠になる告示へのリンクは退所時栄養情報連携加算、口腔連携強化加算(訪問リハ)のページにあります。
おわりに
情報連携の加算は、名前を覚えようとすると増える一方です。 やることは3段で共通なので、覚えるのは「誰に」と「何回まで」の2つで足ります。
そのうえで、再入所時栄養連携加算だけは一緒に作る加算。 この例外を1つ持っておけば、残りは同じ読み方でいけます。
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単位数・算定要件・根拠資料はこちらで確認できます
この記事は、厚生労働省の告示・通知・疑義解釈をもとに、リハビリ専門職の自己点検用に整理したものです。個別ケースの算定可否を判断するものではありません。実際の請求にあたっては原本を確認し、判断に迷う場合は保険者・地方厚生局への確認を優先してください。また、掲載内容は医療行為の代替となるものではありません。