通所と訪問リハの基本報酬、決まる軸の数が違います
公開 2026-08-17|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- 訪問リハは1回308単位の1軸。通所は規模・所要時間・要介護度の3軸で決まります
- 所要時間は実際にかかった時間ではなく、計画に位置づけられた標準的な時間です
- 規模区分は前年度の1月あたり平均利用延人員数で判定。通所リハには例外規定があります
基本報酬の表は、どれも似た見た目をしています。 縦と横に数字がびっしり並んでいて、どこを見ればいいのか分かりません。
でも表の形は、軸がいくつあるかで決まっています。 軸の数さえ分かれば、あとは自分の欄を1つ選ぶだけの話でした。
訪問リハは1つ、通所は3つの軸で決まります
訪問リハビリテーション費は1回につき308単位です。 要介護度でも訪問時間でも変わりません。介護予防のほうは別建てで、1回298単位になります。
通所のほうは別の作りでした。事業所の規模、所要時間、要介護度の3つを決めてはじめて1つの数字が出ます。 通所リハの通常規模型と大規模型を数えると、それだけで70通りの欄がありました。
訪問リハの回数の上限は、どこに書いてあるか
「所要時間」は、実際にかかった時間ではありません
いちばん間違えやすいのがここだと思います。 通所介護も通所リハも、算定に使う所要時間は計画に位置づけられた標準的な時間です。
実際に要した時間ではありません。 その日たまたま20分早く帰った人の分を短い区分に付け替える、という運用にはならないわけです。
そのうえで、通所介護には短時間の扱いが別に置かれています。 心身の状況等でやむを得ず2時間以上3時間未満になった場合は、所定単位数の100分の70。 減算ではなく、この区分そのものが70%で設定されています。
通所リハの1〜2時間は、通所介護の3〜4時間とほぼ同額です
規模の判定は「前年度」を見ます
規模区分は今年の利用者数では決まりません。 前年度の1月あたり平均利用延人員数で判定します。
- 通所介護:通常規模型・大規模型(Ⅰ)・大規模型(Ⅱ)の3つに分かれます
- 通所リハ:通常規模型は前年度の1月当たり平均利用延人員数750人以内が原則です
- 通所リハの例外:750人を超えても、リハビリテーションマネジメント加算の算定者割合80%以上や 理学療法士等の配置基準などを満たせば通常規模型を算定できます
この例外が置かれているのは、利用者が増えた事業所ほど単価が下がる仕組みへの手当てです。 リハの質を保っているなら、規模が大きくなっても通常規模型で算定してよい、という形になっています。
自分の事業所の欄は通所リハビリテーション費のページと通所介護費のページで確認してみてください。
おわりに
基本報酬の表を覚える必要はないと思っています。 覚えるべきなのは、自分のサービスの軸が何本あるかのほうです。
訪問リハなら1本。通所なら3本で、そのうち規模は前年度、時間は計画、要介護度は認定で決まる。 こう分けておくと、迷ったときにどれを見に行けばいいか判断できます。
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単位数・算定要件・根拠資料はこちらで確認できます
この記事は、厚生労働省の告示・通知・疑義解釈をもとに、リハビリ専門職の自己点検用に整理したものです。個別ケースの算定可否を判断するものではありません。実際の請求にあたっては原本を確認し、判断に迷う場合は保険者・地方厚生局への確認を優先してください。また、掲載内容は医療行為の代替となるものではありません。