告示の単位数の書き方、3つの型で読み分けられます
公開 2026-08-25|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- 書き方は3つ。掛ける型、積み上げてから掛ける型、置き換える型です
- 処遇改善加算は「イから◯まで」の合計に率をかけます。範囲はサービスで違います
- 「所定単位数に代えて」は加算ではなく入れ替え。もとの単位数は算定しません
告示を読んでいて、いちばん最初につまずくのが単位数の書き方です。 「所定単位数の100分の70」「イからホまでにより算定した単位数」「所定単位数に代えて」。
どれも単位数の話なのに、言い回しが違います。 報酬チェックの148項目を横断して見たら、3つの型に分かれていました。
3つの型があります
1つ目が、掛ける型です。 「所定単位数の100分の15」「所定単位数に100分の70を乗じる」という書き方になります。
特別地域訪問リハビリテーション加算や、定員超過のときの減算がこれです。 率をかける相手が、はっきり「所定単位数」と書かれています。
2つ目が、積み上げてから掛ける型。 「イからホまでにより算定した単位数に対して」という言い回しです。
処遇改善加算がこの型の代表です
3つ目が、置き換える型です。「所定単位数に代えて」という書き方をします。 老健の外泊時費用や、地域包括ケア病棟の特定地域の点数がこれに当たります。
「代えて」は加算ではありません
3つのうち、いちばん誤解されやすいのが「代えて」だと思います。 加算の一覧に並んでいるので、上乗せに見えてしまいます。
でも「代えて」は入れ替えです。 外泊時費用の362単位は、その日の所定単位数の代わりに算定します。
- 掛ける型:もとの単位数が残り、そこに率をかけた分が足されるか引かれます
- 積み上げてから掛ける型:先に算定した合計が土台になります。他の加算を取るほど土台も増えます
- 置き換える型:もとの単位数は算定しません。その日の数字が入れ替わります
★このうち2つ目だけ、計算の順番が結果を変えます。 加算を1つ増やすと、処遇改善加算の額も一緒に増えるという関係になるからです。
要件の文言を、そのまま読むのが近道です
僕はしばらく、単位数を「点数の表」として見ていました。 でも表として見ると、この3つの違いが消えてしまいます。
報酬チェックでは、告示の文言をそのまま載せるようにしています。 「所定単位数の100分の15」「イからホまでにより算定した単位数」という形のままです。
読みにくいのですが、理由があります。 書き方そのものに、計算の順番の情報が入っているためです。
「所定単位数」が何を指すかは、その項目の文脈で決まります
各項目の文言は報酬チェックの単位数の欄で、そのまま確認できます。
おわりに
告示の言い回しは、わざと回りくどいわけではないのだと思います。 計算の順番を1行で言い切ろうとすると、ああいう形になる。
掛けるのか、積み上げてから掛けるのか、置き換えるのか。 この3つで仕分けながら読むと、告示の景色はずいぶん変わるはずです。
この記事は、報酬に関する資料の種類や探し方を、実際に毎月点検している立場から整理したものです。制度の解釈を示すものではなく、個別ケースの算定可否を判断するものでもありません。資料の構成や公開場所は変更されることがあります。実際の請求にあたっては原本を確認し、判断に迷う場合は保険者・地方厚生局への確認を優先してください。
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