告示の「注」の読み方。条件はたいてい注に入っています
公開 2026-08-16|作業療法士・トロル
この記事でわかること
- 項目の本文は点数、注は条件。役割が分かれています
- 「A100 注3」は住所です。同じA100でも注3と注5は別の加算を指します
- 注には減算も置かれます。加算だけを探していると見落とします
- この報酬チェックの148項目のうち36項目が、要件や補足で注に触れていました
制度の資料を読んでいると、「A100 注3」「告示第19号の注14」といった書き方によくぶつかります。 最初のころ、僕はこれを飛ばして読んでいました。
でも実務で効く条件は、たいてい注のほうに入っています。 むしろ注を読まないと、点数の意味が決まりません。
点数の本体は上、条件は注
項目の本文が伝えるのは、基本的には点数そのものです。 誰に、いつまで、どんなときにいくら足すのか。そういう条件は注に置かれています。
だから資料の中で「A100 注3」と書かれていたら、 それは「A100という項目の、3番目の注に書いてある条件」を指しています。住所のようなものですね。
このサイトでも同じ書き方を使っています
番号が違えば、別の話です
同じ項目にぶら下がる注でも、中身はまったく別です。 A100の注3は入院期間に応じた加算、注5は救急・在宅等支援病床初期加算。 名前も点数も違います。
だから「A100に書いてあります」では足りません。 番号まで一致していないと、同じところを見ている保証がないからです。
- 注は加算だけではありません。減算も注に置かれます(例:告示第19号の注14=医師が計画作成に係る診療を行わなかった場合の減算)
- 複数の注がまとまって1つのテーマを作ることもあります(例:A308-3の注1・2・9〜11がそれぞれ別の減算)
調べるときに効く順番
資料の中で注番号を見つけたら、まずその項目の本文に戻ります。 何の点数の話なのかを確かめてから、注を読む。逆にすると、条件だけ読んで対象を取り違えます。
そして注を読むときは、番号をメモしておくと後がラクです。 疑義解釈や事務連絡は「注◯について」という形で出てくるので、番号があると探しやすくなります。
注の中身は訂正で変わることがあります
告示・通知・疑義解釈のどれを見ればよいかはこちらの記事にまとめています。
おわりに
注は、読み飛ばしても文章としては成立してしまうものです。 でも算定の可否を分けているのは、ほとんどそちら側でした。
点数を見つけたら、その下まで目を落とす。 これだけで、資料から拾える情報がずいぶん増えます。
この記事は、報酬に関する資料の種類や探し方を、実際に毎月点検している立場から整理したものです。制度の解釈を示すものではなく、個別ケースの算定可否を判断するものでもありません。資料の構成や公開場所は変更されることがあります。実際の請求にあたっては原本を確認し、判断に迷う場合は保険者・地方厚生局への確認を優先してください。